SWELLのテーマ開発者である了さんが書いたZennの「ブロックエディター開発入門」を今回購入して読んでみたので、その感想を書いていきます。
500円とお手頃な価格(2022年1月8日現在)ながら、現在はまだ情報の少ないブロックエディター開発について学ぶことが出来るので、全然買って損はないかなと思います。
「ブロックエディター開発入門」を読んだ感想
本のタイトルが「ブロックエディター開発入門」だったので、てっきりカスタムブロックの作成方法だけ書いてあると思っていたら、それ以外のブロックエディター開発に関することについても書かれていました。
具体的には、「全幅」・「幅広」や「行の高さ」を変更できる機能を有効化するテーマサポート機能の解説や、あらかじめブロックエディターに用意されているコアブロックのスタイルのバリデーションを増やせる「ブロックスタイル」の追加方法であったりと、手軽に少しのコードでブロックエディターを使いやすくするための方法も書かれており、個人的に良かった点です。
全くのWordPress初心者には難しいかもしれませんが、今までテーマ開発をいくつかこなしてきた方にとってはあまり躓くこともなく読み進められる内容になっていると感じます。
勝手に5段階で評価してみる
5段階評価で採点するとこんな感じです。
とにかく値段のわりに、意外と内容が充実していたのでコストパフォマンスは高いです。
この本の良かった点
この本で良かった内容です。
- 少ない手間でブロックエディターに機能を追加していく方法がわかる
- 「ブロックバリエーション」や「ブロックパターン」を利用してカスタムブロックのように活用できる方法がわかる
- 「カスタムブロック」の作成方法がわかる
①はブロック用のテーマサポート機能を有効化するだけで利用できる機能があるなど、少ない手間でブロックエディターをカスタマイズしていく方法を学べます。
②は実際につくるとなると大変な「カスタムブロック」を「ブロックバリエーション」や「ブロックパターン」という機能を用いて、擬似的にカスタムブロックのようなブロックを再現する方法を学べます。
③はガツガツ開発していく方法とは異なりますが、「カスタムブロック」を実際にどのように作成していくのかを、具体例とともに学べます。
この本のイマイチな点
この本でイマイチな点です。
- 実際に「カスタムブロック」をガツガツ開発していく方法とは異なる
- 「カスタムブロック」や「ダイナミックブロック」の章に入ると難易度が上がる
①は先ほども言及しましたが、この本は「ブロックエディター開発入門」という本の名前の通り、ブロックエディター開発に興味があったり、今後ブロックエディター開発をしていきたいと考えている人向けの入門書の位置づけなので、ビルドやReactを使わない方法で解説しており、メリットでもありデメリットでもあるポイントです。
本格的にブロックエディター開発を行っていくとなると、やはり公式ドキュメントに目を通す必要があります。
②は本格的にブロックエディター開発を行っていくとなると、Reactの知識も必要になる等難しくて当たり前ですが、この本ではReactやビルドが必要なコードはあえて使用せず、初心者向けに書かれているため、公式ドキュメントよりかは全然わかりやすいものになっていると感じました。
②はしかたのない面もありますが、途中から難易度が上がるので心得ておく必要があります。
この本の購入をおすすめする対象
普段から仕事でWordPressを扱っていて簡単な独自テーマくらいなら作れるけど、「ブロックエディター」に関してはまだ全然ついていけていない。
ブロックエディター開発入門「Zenn」
そろそろブロックエディターを軸にしてサイト制作していきたい人
公式チュートリアルの難易度が高くて一度挫折してしまった人
黒い画面で
ブロックエディター開発入門「Zenn」npm
とか使わなくてもいい方法が知りたい人
ブロックエディター開発入門の「はじめに」に書かれている上記のような人に最適な内容になっていると思います。
最後に
ブロックエディター開発が気になっている方はぜひ買って読んで見て下さい!